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文研ことばの相談室 ことばのエキスパート、放送文化研究所がさまざまなことばの疑問に答えます!

Vol.103
「小春日和」とは

2012/02/10up

「小春日和」とは

<Q>

晩秋のころに訪れる暖かな日和を「小春日和(こはるびより)」といいますが、具体的には、どの時期のどんな気候を指していうのでしょうか。

<A>

だいたい11月から12月初めにかけての暖かい晴れた日を指していいます。


【解説】

 「小春」は旧暦10月の異称で、「小六月(ころくがつ)」ともいい、新暦の11月から12月上旬にあたります。寒風が吹き出す晩秋から初冬のこの時期に、時に春のような穏やかな日がやってくることがあり、これを「小春日和」とよんでいます。移動性高気圧に覆われたり、弱い西高東低の気圧配置になったりすると現れます。
 このことばを、春先や12月の半ばすぎに使うのは誤った使い方なので注意してください。「小春日和」が誤って「春先」に使われることが多いのは、「春」という語を含んでいるためでしょうか。これについては、活字メディアの出版社や新聞社なども『用語辞典』『用語集』や『用字用語ブック』で誤りやすい慣用語句の一つにあげています。
(<[×小春日和の2月○日]陰暦10月の異称である「小春」が「いかにも春らしい春の日」の意に誤用されていることが多い>(『講談社校閲局編 日本語の正しい表記と用語の辞典第2版』)<「小春」は陰暦十月の異称。春の日の暖かな天気をいう言葉ではない>『朝日新聞の用語の手引』)

(回答者 放送用語班 豊島秀雄)